このチラシを見て欲しい。
これは、事務所のポストに投函されていたチラシだ。
一番上に「お知らせ」という見出しから始まっている。
マンションの管理会社からとかの
何か「読まなくてはいけない書類」のような気がして
すぐに捨てずに、下に読み進めてしまった。
最近、ピッキング・強盗被害が再び急増しており、・・・
という出だし。
「え!?そうなの?知らなかった」と、
さらに読み進める。
「再び」という言葉もポイント。
前にもあったんだ・・・
という気持ちにさせられた。
「さらなる注意が必要です。」
と言われる頃には、「注意しないとな」
と完全に共感してしまっている。
つまり、かなりハートをつかまれた状態。
これは、「フィア・アピール」というテクニックだ。
フィアアピールとは、
その名の通りフィア=恐怖、不安を読み手に与えて、
どうすれば、その恐怖を取り除けるか?の解決方法を訴求する
人間心理を巧みに利用したテクニックだ。
よくある例として、
・定年退職後の生活は大丈夫ですか?
→解決策として、不動産投資の案内
・このまま太ったままで良いのでしょうか?
→解決策として、ライ〇ップの案内
つまり、親切に解決策を御案内すると見せかけて
自社サービスの紹介をする流れだ。
この方法は、読者が恐怖や不安を煽(あお)られて
「どうすればいいのよ?」という状態なので、
最後までチラシが読まれる可能性がとても高い。
もちろん、「なんとかしてくれ」と電話してくる可能性も高い。
このチラシは、この「フィアアピール」の他にも
様々なテクニックが駆使されている。
他の良い所
・終了期間(10月25日(日)まで)を書く事で、このサービスがいつでも受けられるサービスでは無い事を訴求。
・細かい価格を表記している事で、ザックリ感が無くて、信頼を感じる。
・値下げする理由が書いてある。
・具体的な作業時間がある。
・「賃貸物件でも引越しの際、簡単に元の状態に戻せる」
と記載して、リスクを取り除いている。
・フリーダイヤルも完備。
等、とても良いチラシだと思う。
まんまと最後まで読んで、
「なんだ営業のチラシか」
と思いながらも、
あまりに良かったので、
「チラシ見ました。良かったです!」
とお問い合わせに電話しようかと思った程だ。
チラシも、LPもHPもいかに離脱させないで
読み進めてもらい、最後はお問い合わせしてもらうか?
そんなテクが詰まったチラシの紹介でした。
御社のチラシや、HP、LPにも取り入れると
読者に離脱されずに、最後まで読んでもらえるハズだ。
P.S. フィア・アピールは、読み手に恐怖を与える手法だが
注意点がある。それは、、、
あまりに過剰な「恐怖」を与えると、
怖くてすぐに読むのを止めてしまうことだ。
また、相手を不愉快にさせてしまう事があるので
過剰な物言いに注意する必要が有る。
例 あなたの肌はこのままだとボロボロだ。
P.P.S 神田昌典さんが提唱している「PASONAの法則」という
文章の型がある。(AIDAみたいな感じ)
フィアアピールには、このPASONAの法則がハマるので
また、改めて紹介したい。